日本の季節を語るときによく出てくる言葉が「湿気」。英語では主に「humidity(ヒューミディティ)」と言います。「humid(湿った)」という形容詞からできた名詞で、「high humidity(湿度が高い)」「low humidity(湿度が低い)」のように使われます。
たとえば、「Japan is very humid in summer(日本の夏はとても蒸し暑い)」というように使います。ちなみに「dry(乾燥している)」はその反対の意味です。「I prefer dry weather to humid weather(湿気の多い天気より乾燥した天気のほうが好き)」という具合ですね。
また、「moisture」という単語もありますが、こちらは空気中や物の中に含まれる「水分」を指します。「There’s a lot of moisture in the air(空気中に水分が多い)」のように、もう少し科学的・物質的なニュアンスです。
英語では湿気に関する表現も豊富です。「sticky(ベタベタする)」や「muggy(蒸し暑い)」といった形容詞は、体感的な不快さを伝えるときに使われます。「It’s so muggy today(今日は蒸し暑いね)」と言えば、まさに日本の梅雨のような天気をイメージできます。
さらに、建物や部屋の湿気を言いたいときには「damp」という言葉も便利です。「This room feels damp(この部屋、ちょっと湿ってる)」のように、軽くじめっとした感じを表せます。
つまり、「湿気」といっても英語では「humidity」「moisture」「mugginess」「dampness」など、状況によって使い分けます。日本語の「湿気」という一言に込められた感覚を、英語では少し細かく表現するわけですね。
じめじめした空気を感じたら、英語で「It’s so humid!」とつぶやいてみると、ちょっとした語学の練習にもなりそうです。
