「竜巻」は英語で「tornado(トルネード)」と言います。ニュースや映画などでもよく耳にする単語ですね。激しく回転する空気の渦で、地面から空へと伸びる細長い雲の柱を指します。
「tornado」はアメリカ南部や中西部などでよく発生し、「Tornado Alley(トルネード・アレー)」と呼ばれる地域が有名です。日本語では「竜巻街道」や「竜巻銀座」とも訳されますが、これは竜巻が特に頻繁に起こる地域という意味です。アメリカでは、竜巻の規模を示す「EFスケール(Enhanced Fujita scale)」という指標もあり、風速や被害の大きさによって「EF0」から「EF5」まで分類されています。
ちなみに、「twister(ツイスター)」という単語も竜巻を指す口語表現です。1990年代の映画『Twister』で有名になりました。「tornado」よりも少し親しみやすく、日常会話やポップカルチャーで使われることが多い言葉です。
「whirlwind」も「つむじ風」や「小さな竜巻」を意味しますが、比喩的に「目まぐるしい状況」や「怒涛の展開」を表すこともあります。たとえば「a whirlwind of emotions(感情の嵐)」という表現は、心がかき乱されるような状態を表しています。
英語の「tornado」という言葉自体は、スペイン語の「tornar(回る)」が語源といわれています。つまり、竜巻という現象が「回転」という動きから名づけられたのですね。
自然現象としての「tornado」は恐ろしいものですが、英語では「a tornado of ideas(アイデアの竜巻)」のように、激しさや勢いをたとえる表現にも使われます。
