「経歴」は、これまでにどんな経験を積んできたかを表す言葉です。英語では主に「career」「background」「experience」「history」などで表現されますが、使う場面によってニュアンスが少しずつ違います。
まず仕事や職業に関する経歴を言うときは「career」が基本です。「He has a long career in education(彼は教育分野で長い経歴を持っている)」のように、職業人生そのものを指します。「career path(キャリアの道筋)」という表現もよく使われますね。
一方、「background」はもう少し広い意味で、学歴や家庭環境、専門分野などを含めた「背景」や「基盤」を指します。「She has a background in engineering(彼女は工学の経歴がある)」と言えば、学んだ分野や専門知識を意味します。
仕事の応募などで「職務経歴」を具体的に述べたいときは、「work experience」や「employment history」が自然です。履歴書(resume)や職務経歴書(CV)では、「Work Experience」や「Professional Experience」という見出しで、自分の過去の職務内容をまとめます。
また、人生の歩みを語るときには「life story」や「personal history」という言い方もできます。たとえば「His life story is inspiring(彼の人生の経歴は感動的だ)」のように、単なる職業の話を超えた表現になります。
つまり、「経歴」を英語にする際は、「career(職業の流れ)」「background(専門や環境)」「experience(経験)」「history(歩み)」などを文脈に応じて使い分けます。
