日本語の「片思い」は、とても繊細な言葉ですよね。英語では、いくつかの表現を場面に合わせて使い分けます。
いちばんよく使われるのは「unrequited love(アンリクワイテッド・ラブ)」です。直訳すると「報われない愛」。少し文学的で、詩や小説などによく登場します。「He suffers from unrequited love(彼は片思いに苦しんでいる)」のように使うと、切ないニュアンスがしっかり伝わります。
もう少し日常的に言いたい場合は、「I have a crush on someone(誰かに恋している)」という表現もあります。ただし「crush」は必ずしも深刻な恋ではなく、「ちょっと気になる」「ドキドキする」くらいの軽い気持ちにも使えます。「
相手が自分の気持ちに気づいていないというニュアンスを出したいときは、「My love isn’t returned(私の想いは返されていない)」や「She doesn’t feel the same way(彼女は同じ気持ちじゃない)」という言い方もあります。これらは少し切ない響きを持ちます。
興味深いのは、英語圏では「片思い」を必ずしも悲しいものとして描かない場合もあることです。自分の気持ちを素直に表すことを大切にする文化では、「It’s okay to have a crush.(片思いでもいいんだ)」という考え方も自然に受け入れられています。
つまり、「片思い」は英語では「unrequited love」と「crush」という2つの軸で表現できます。どちらも、誰かを想う心の揺れを丁寧に伝える言葉です。英語で恋を語るとき、その違いを意識して使うと、気持ちの深さまで表せるようになるかもしれませんね。
