日本では年の始まりに「年賀状」を送り合うのが伝統ですが、英語にはそれにぴったり同じ文化はありません。とはいえ、似たような気持ちを伝える言葉や表現はいくつかあります。
まず、最も近い言い方は「New Year’s card(ニューイヤーズ・カード)」です。直訳すれば「新年のカード」。海外ではクリスマスの時期に「Christmas and New Year’s card」として一緒に送ることが多く、12月のうちに届くように出すのが一般的です。メッセージは「Happy New Year!」や「Wishing you a wonderful year ahead(素敵な一年になりますように)」といった形で書かれます。
一方で、ビジネスの場ではメールや印刷カードを使って新年のあいさつを送るのが普通です。その場合、「Season’s Greetings」や「Best wishes for the New Year」など、少しフォーマルな表現がよく使われます。日本の年賀状にあるような「旧年中はお世話になりました」にあたる言い回しは、「Thank you for your continued support last year」といった形で伝えることができます。
また、海外では年明けよりもクリスマスの方が大きな行事なので、12月に送るカードには「Merry Christmas and a Happy New Year」とまとめて書くことが多いです。日本のように年明けに改めて送る習慣はあまりありません。
つまり、英語圏では「年賀状」という決まった文化はないものの、「New Year’s card」や「holiday greetings」を通じて、新しい年を祝う気持ちはしっかりと表現されます。もし英語で年賀状を書くなら、「Happy New Year!」のひと言に、あなたらしいメッセージを添えてみるのも素敵ですね。
