「運転席」は英語で一般的に「driver’s seat」と言います。直訳すると「運転手の座席」で、そのままの意味で車の運転をする人が座る場所を指します。「He got into the driver’s seat(彼は運転席に乗り込んだ)」のように使います。
ただし、英語圏では国によって運転席の位置が違うので、会話の中で「driver’s seat」がどちら側かは国次第です。アメリカやカナダでは運転席は左側、イギリスやオーストラリアでは右側にあります。ですから「the driver’s side」と言うときも、聞く人の文化によって思い浮かべる位置が変わるんですね。
車の中での位置を細かく言う場合、「passenger seat(助手席)」「back seat(後部座席)」という言い方もあります。「He was sitting in the passenger seat(彼は助手席に座っていた)」のように使われます。
また、「driver’s seat」は比喩としてもよく使われる表現です。「to be in the driver’s seat」と言えば、「主導権を握っている」「コントロールしている」という意味になります。たとえば「She’s in the driver’s seat in this project(このプロジェクトでは彼女が主導している)」のように使うと、まさに「ハンドルを握っている」イメージです。
つまり、「driver’s seat」は単なる車の部位を表すだけでなく、「状況を動かす立場」という比喩的な意味も持っています。「ハンドルを持つ=コントロールする」という発想は面白いですよね。
