「電車」は英語で「train」と言います。とても基本的な単語ですが、英語では使う場面や地域によって少しニュアンスが違うことがあります。
まず、「train」は線路の上を走る車両全般を指します。都市の通勤電車も、新幹線のような特急列車も、どちらも「train」です。「I go to work by train(電車で通勤しています)」のように、交通手段としてよく使われます。
日本語の「電車」は文字通り「電気で走る列車」ですが、英語では動力の種類に関係なく「train」と言うのが一般的です。蒸気機関車もディーゼル列車もまとめて「train」と呼びます。もし「電気で動く列車」と特に言いたい場合は「electric train」と言いますが、日常ではあまり強調されません。
都会の地下鉄は「subway」や「underground」と呼ばれます。アメリカでは「subway」、イギリスでは「the Underground」や「the Tube」がよく使われます。たとえば「I took the subway to work(地下鉄で通勤した)」のように言います。
また、「platform(ホーム)」「track(線路)」「carriage(車両)」など、電車に関する単語もよく登場します。「The train is on track 3(その電車は3番線にあります)」や「Get on the train(電車に乗る)」といったフレーズは旅行先でも役立ちます。
面白いのは、英語では「train」が比喩的にも使われることです。「train of thought(思考の流れ)」という表現は、まるでアイデアが線路の上を走るようなイメージ。「lose your train of thought」と言えば、「考えが途切れる」という意味になります。
こうして見ると、「train」は単なる乗り物ではなく、英語の中で「流れ」や「つながり」を表す言葉でもあります。通勤のときに「train」に乗るたびに、そんな言葉の奥のイメージを思い出してみるのも楽しいかもしれませんね。
