「通勤」は英語で「commute(コミュート)」と言います。動詞としても名詞としても使える便利な言葉です。「I commute to work by train(電車で通勤しています)」や「My commute takes 40 minutes(通勤に40分かかります)」のように使います。
「commute」という単語は、もともとラテン語の「commutare(変化する)」に由来し、18~19世紀頃から「仕事のために行ったり来たりする」という意味で使われるようになりました。
また、「通勤者」は「commuter」と言います。「commuter train(通勤電車)」や「commuter town(ベッドタウン)」のように、日常の中でもよく使われる表現です。「commuter train」は、通勤者が利用する電車ということで「commuter」が使われています。
最近では、働き方の変化にともなって「remote work(リモートワーク)」や「telecommuting(在宅勤務)」という言葉もよく聞くようになりました。「telecommuting」は「tele(遠隔)」+「commuting(通勤)」が合わさった言葉で、「通勤しないで働く」という意味になります。
さらに、「逆通勤」という面白い概念もあります。英語では「reverse commute」と言い、都心から郊外へ向かう通勤を指します。アメリカなどでは、住宅地から都市へ通う人が多いため、逆方向に行く人は道がすいていて快適だと言われます。
英語の「commute」は、単なる移動を表すだけでなく、働き方や生活リズムそのものを映す言葉でもあります。毎日の通勤を「long commute(長時間通勤)」とぼやきたくなることもありますが、「short commute(短時間通勤)」になった日には、それだけで少し幸せを感じられるかもしれませんね。
