日本語で「ゴミ箱」と言っても、英語では状況や場所によってさまざまな言い方があります。いちばん一般的なのは「trash can」「garbage can」「bin」「dustbin」などですが、どれも使われる地域やニュアンスが少しずつ違います。
まず、アメリカ英語で最もよく使われるのは「trash can」または「garbage can」です。どちらも「ゴミ箱」という意味ですが、「trash」は紙くずや不要な物、「garbage」は生ごみのような湿ったゴミを指すことが多いです。たとえば「Take out the trash(ゴミを出して)」は家庭でよく使うフレーズです。
一方、イギリス英語では「bin」や「dustbin」が一般的です。「Put it in the bin(それをゴミ箱に入れて)」というように使われます。「trash can」はアメリカ的な響きなので、イギリスではやや不自然に聞こえることもあります。
また、外に置かれた大きなゴミ箱は「trash bin」や「garbage bin」と呼ばれ、街中の小さなものは「litter bin」や「rubbish bin」とも言います。「rubbish」はイギリス英語の「ゴミ」という言葉です。
パソコンの中の「ゴミ箱」は「recycle bin」または「trash(MacではTrash)」と呼ばれます。英語圏の人にとっても「ゴミ箱」は現実世界だけでなく、デジタルの世界でも身近な存在なんですね。
面白いのは、「wastebasket」という言葉。これは特にオフィスなどの小さなゴミ箱を指し、紙くずを入れる「くずかご」に近い意味です。
つまり、英語の「ゴミ箱」は、国や使う場所によって「trash can」「bin」「garbage can」「wastebasket」などを使い分けます。身近な物にこそ、文化的な違いがあるのかもしれませんね。
