「化粧品」は英語で「cosmetics(コスメティクス)」と言います。少しかしこまった響きのある言葉で、商品のジャンルや業界全体を指すときによく使われます。たとえば「cosmetics industry(化粧品業界)」や「cosmetics brand(化粧品ブランド)」というように使われます。
一方、日常会話では「makeup(メイクアップ)」のほうがずっとよく使われます。「化粧する」という動詞は「put on makeup」または「wear makeup」です。「She put on some makeup before the meeting(彼女は会議の前に化粧をした)」のように使います。逆に「化粧を落とす」は「remove makeup」や「take off makeup」です。
また、個別の化粧品にも、もちろん英語名があります。「foundation(ファンデーション)」「lipstick(口紅)」「eyeshadow(アイシャドウ)」「mascara(マスカラ)」「blush(チーク)」などが代表的ですね。これらの言葉は、英語圏だけでなく世界中でそのまま使われていることが多いですね。
面白いのは、英語では「makeup」が単に化粧品だけでなく、「構成」や「性質」という意味でも使われることです。「makeup of a team(チームの構成)」のように、まったく違う場面で登場することがあります。
また、「cosmetic」という形容詞には「見た目だけの」という意味もあります。「cosmetic change(表面的な変化)」と言えば、実質的には変わっていないけれど外見だけ整えた、という少し皮肉なニュアンスになります。
つまり、「化粧品」は英語では「cosmetics」と「makeup」という二つの側面を持っていて、前者は業界的・形式的、後者は日常的で親しみやすい言葉です。どちらの言葉も、美しさだけでなく「自分を整える」という文化的な意味を含んでいるのかもしれませんね。
