「会話」は英語で「conversation(カンヴァセーション)」と言います。とても一般的な単語ですが、その使われ方を見ていくと、英語ならではの「話す」文化が見えてきます。
まず基本的な使い方は「have a conversation(会話をする)」です。「We had a nice conversation over coffee(コーヒーを飲みながら楽しい会話をした)」のように使います。
「talk」や「chat」との違いを知っておくと便利です。「talk」はもう少し広く「話す」こと全般を指し、「chat」は気軽で短い会話のニュアンスがあります。一方「conversation」は、互いにやりとりを楽しむ、少し落ち着いた会話を表すことが多いです。
英語でも、会話がコミュニケーションの技術として大切にされています。たとえば「make small talk」という表現は、初対面の人と軽く話すこと。天気や趣味、仕事の話など、特に深い内容でなくても「会話をつなぐ」ことが大事だとされています。日本語では沈黙が礼儀正しい場面もありますが、英語圏では会話を続けることが相手への関心を示すサインになることも多いです。
また、「conversation」は単なる言葉のやりとり以上の意味を持つこともあります。「a meaningful conversation(意味のある会話)」や「heart-to-heart conversation(本音の会話)」のように、人と人とのつながりを表す言葉としても使われます。
興味深いのは、「conversation」という語の語源です。もともとはラテン語の「con(共に)」と「versare(向き合う)」からできた言葉で、「一緒に向かい合う」という意味でした。つまり、会話とは相手と心を向け合う行為なんですね。
