野菜はヘルシーな食べ物としてだけでなく、英語の表現でもいろいろな意味を担っています。
たとえば「couch potato」。直訳すると「ソファのジャガイモ」ですが、意味は「一日中ソファでテレビを見てゴロゴロしている人」。じゃがいもがゴロンと転がっているイメージがそのまま怠け者を表しています。
逆に「as cool as a cucumber(キュウリのように冷静)」という表現もよく使われます。キュウリは切ったときにひんやりしていることから、「落ち着き払っている」という意味になりました。
「spill the beans(豆をこぼす)」も有名な表現です。これは「秘密をばらす」という意味。語源には諸説ありますが、古代ギリシャで投票に豆を使っていたことから「豆をこぼす=結果を漏らす」となったともいわれています。
さらに「small potatoes」という言葉もあり、これは「取るに足らないもの」「大したことない」という意味。小さなジャガイモが価値の低さを象徴しています。
面白いのは「lettuce(レタス)」が俗語で「お金」を意味することもある点です。紙幣の色がレタスの緑に似ているからだとか。日常的な野菜がスラングになるのも英語らしい発想ですね。
野菜の英語表現を知ると、普段の食材がちょっとした比喩やユーモアに早変わりします。次にサラダを食べるとき、こうしたフレーズを思い出せば、野菜も英語も少し楽しく味わえるかもしれません。