「木」は、英語では主に「tree」と「wood」という2つの言葉で表されます。どちらも「木」に関係していますが、使い方にははっきりとした違いがあります。
まず「tree」は、生きている木そのものを指します。たとえば「tall tree(高い木)」や「cherry tree(桜の木)」のように、地面に根を張って成長している植物を表すときに使います。「There are many trees in the park(公園にはたくさんの木がある)」というときの「trees」もこちらですね。
一方、「wood」は木の材質を指します。つまり「木材」という意味です。「a table made of wood(木でできたテーブル)」や「cut some wood(木を切る、または薪を作る)」のように使われます。また、「woods」と複数形にすると「森」という意味になり、「I went for a walk in the woods(森を散歩した)」のように自然の中のイメージになります。
ほかにも「木」に関連する言葉はいくつかあります。「forest」は「大きな森」、「grove」は「小さな木立」、「timber」は建築用の「木材」、「sapling」は「若木」、「arboreal」は「樹木の」という形容詞です。
また、「tree」は文化的な象徴にもよく使われます。「family tree(家系図)」は家族のつながりを木の枝にたとえたものですし、「tree of life(生命の樹)」という表現には、命や成長を象徴する意味があります。
英語においても、「木」はただの自然物ではなく、生活や文化の中でも深く根づいているのが面白いですね。
