日本語の「茂み」は、木や草がこんもりと生えている場所を指します。英語では一般的に「bush」や「shrub」「thicket」といった言葉で表現されますが、それぞれ少しずつニュアンスが違います。
「bush」は最もよく使われる言葉で、「a bush」は一本の低木、「the bushes」と複数形にすると「茂み全体」を指します。「The cat is hiding in the bushes(猫が茂みに隠れている)」のように、自然の中での情景によく使われます。
また、アフリカやオーストラリアなどでは「the bush」が「未開の自然地帯」という意味にもなり、「go out into the bush(荒野へ出る)」のように広い意味で使われます。
「shrub」は少し学術的・園芸的な言葉です。整えられた庭の低木などを指すことが多く、「bush」よりも人の手が入った印象があります。「garden shrubs(庭の低木)」という表現がその典型です。
一方で「thicket」は、草木が密集していて中に入りにくいような「やぶ」や「茂み」を意味します。「We pushed through the thicket(私たちは茂みをかき分けて進んだ)」のように、探検や自然描写の文でよく使われます。
このように「茂み」といっても、英語では「bush」「shrub」「thicket」のように細かく使い分けます。日常的な場面なら「bushes」で十分ですが、情景を丁寧に描きたいときにはどの単語がいちばん合うか考えると、表現の幅がより広がります。
