知っているようで知らないTOEICの意外な裏側

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英語学習者におなじみのTOEIC。実は日本人が生みの親だったり、コピー機がよく壊れる「あるある」があったりと、意外な裏側があるんです。背景を知れば、いつもの勉強が少し楽しくなるはず。そんな面白い裏話を覗いてみましょう!

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TOEICは日本人の提案から生まれた

TOEICを開発・運営しているのは、アメリカの非営利テスト開発機関「ETS」ですが、実はこのテストの「生みの親」は日本人です。

1970年代後半、当時の通商産業省(現・経済産業省)の官僚や日本人ビジネスマンたちが、「日本人が世界で通用するビジネス英語を学ぶための、客観的な物差しが必要だ」と考え、ETSに開発を依頼したのが始まりです。そのため、当初は日本と韓国を中心に普及し、現在は世界約160カ国で実施されているものの、受験者の多くが東アジアに集中しているという特徴があります。

リスニングに登場する「4カ国」の正体

TOEICのリスニングセクションでは、複数の異なる発音が混在しています。これは2006年のリニューアルから導入されたもので、現在は以下の4カ国のナレーターが採用されています。

  • アメリカ
  • イギリス
  • カナダ
  • オーストラリア

ビジネスが多国籍化している現状を反映しており、特に「t」の音が抜けがちなイギリス・オーストラリア英語に苦戦する受験生が多いのが特徴です。ちなみに、以前は「ニュージーランド英語」が含まれていた時期もありましたが、現在は上記4カ国に集約されています。

満点が「990点」という中途半端な数字の理由

TOEICのスコアは、1問1点という単純な加点方式ではありません。「IRT(項目応答理論)」という統計的手法を用いて算出されています。これにより、試験回ごとの難易度の差に左右されず、受験者の能力を常に一定の尺度で測ることができるようになっています。

最高得点が「1000点」ではなく「990点」である理由は、統計上の誤差を考慮し、最も信頼性の高い数値範囲に設定された結果だと言われています。また、最低点も0点ではなく10点(各セクション5点ずつ)となっており、全問不正解だったとしても理論上は10点がつく仕組みになっています。

独特な世界観「TOEIC World」

TOEICの試験問題には、独特の「お決まりの設定」が存在します。学習者の間では親しみを込めて「TOEIC World」と呼ばれたりします。

  • コピー機がよく故障する:オフィス機器のトラブル報告は頻出パターンです。
  • イベントの場所が頻繁に変更になる:会議やパーティーの会場が、手違いや工事で変更されるのが日常茶飯事です。
  • 誰も死なないし、犯罪も起きない:ビジネスと日常生活を扱うため、極端に悲劇的なニュースや暴力的な内容は一切出題されません。
  • 飛行機や電車が遅延する:スケジュール変更への対応能力を問うため、交通機関は頻繁に遅れます。

こうした「定番の展開」を理解していると、展開が予測しやすくなり、スコアアップにつながるという面白い側面があります。

スコアと英会話力のギャップ

「TOEIC 900点なのに話せない」という悩みはよく聞かれます。これは、TOEIC L&Rテストが「受容スキル(聞く・読む)」に特化しているためです。

スキルの種類 内容 TOEIC L&Rの範囲
受容スキル リスニング・リーディング 完全にカバー
発信スキル スピーキング・ライティング 含まれない

英語を「知っている」ことと、それを瞬時に「使える」ことは脳の別の回路を使うため、高得点を取った後に別途スピーキングのトレーニングが必要になるのは自然なことだと言えます。

TOEICは単なる試験ではなく、効率的にビジネス英単語や表現を学ぶための優れた教材でもあります。その背景を知ることで、日々の学習に少し違った視点を取り入れられるかもしれません。

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