TOEICには、知っていると本番でちょっぴり役立つ豆知識が意外とたくさんあります。今回は、試験当日の緊張が少しほぐれるような、面白い裏側を優しくご紹介します!
徹底された「平和すぎる世界観」の謎
TOEICの大きな特徴の一つに、出題される内容が極めて「クリーン」であるという点があります。試験問題の中では、殺人や強盗といった凶悪犯罪はもちろん、深刻な病気、宗教上の対立、政治的な論争、そして「死」に関する話題は一切登場しません。
これは、受験者の文化的・宗教的背景に配慮し、不快感を与えないための世界共通のルールです。たとえトラブルが起きても、せいぜい「コピー機が詰まった」「電車が遅れた」「注文した料理が届かない」といった、日常生活やビジネスにおける「軽微な不手際」にとどまります。この平和な世界観は、学習者の間で「TOEIC村」とも呼ばれています。
なぜか「リノベーション」が大好きな登場人物たち
TOEICを何度か受験していると、特定の単語やシチュエーションが異常な頻度で登場することに気づきます。その代表格が「renovation(改装)」です。
試験問題の中では、常にどこかのオフィスやレストラン、図書館が改装工事を行っています。他にも「inventory(在庫)」「utility bill(公共料金)」「appliance(電化製品)」といった単語も頻出します。これらは一般的な英会話ではそれほど使われませんが、TOEICの世界では必須の語彙です。こうした「TOEIC頻出語」を重点的に覚えることが、スコアアップへの最短距離となります。
休憩なしの120分間は「持久走」と同じ
TOEIC L&Rテストは、リスニング約45分、リーディング75分の合計約2時間で行われますが、その間に休憩時間は一切ありません。合計200問を解き続けるこの試験は、単なる英語力のテストというよりも「集中力の持続テスト」という側面が強いです。
特にリーディングセクションでは、後半になるほど一通のメールだけでなく、複数の文書を照らし合わせて解く問題が増え、脳への負荷が高まります。上級者であっても、最後まで解き終えるには1分間に約150語以上のペースで読み進める必要があり、これは英語を母国語としない者にとってはかなりのハードワークです。
多様化する「名前」と「国籍」
かつてのTOEICはアメリカ英語が中心でしたが、現在は国際的なビジネスシーンを反映し、登場人物の国籍も非常に多様です。
リスニングで使われる発音(アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア)だけでなく、問題文に登場する名前も「Smith」や「Johnson」といった英語圏のものだけでなく、アジア系、インド系、ヒスパニック系など多岐にわたります。これは、特定の国だけでなく「世界中で話されている英語(World Englishes)」を理解できる能力を測るためです。
スコアに「有効期限」はない?
よく「TOEICのスコアは2年で失効する」と言われますが、実は公式認定証の「有効期限」というものは存在しません。ETS(試験運営機関)が公式にスコアの再発行を受け付けている期間が2年間であるため、それが有効期限のように扱われているだけです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 公式認定証の再発行 | 試験日から2年以内のみ可能 |
| スコアの有効性 | 理論上は永続(ただし提出先が期間を指定する場合が多い) |
ただし、多くの企業や学校では「2年以内に取得したスコア」を提出条件としていることが多いため、実質的には2年が目安となっているのが現状です。
TOEICは単なる英語のテスト以上の「独特なルール」を持った試験です。こうした背景を知ることで、無機質な試験問題も少しだけ興味深く感じられるかもしれません。
