英語で「時間」をどう捉える?「Time」にまつわる意外な語源と表現

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私たちの生活に欠かせない「時間(Time)」。英語における「time」という言葉を掘り下げていくと、人類がどのように時間を「切り分けて」きたのか、その歴史的な感覚が見えてきます。

まず「time」という単語の語源ですが、海の満ち引きを指す「tide(潮)」と同じルーツを持っています。かつての人々にとって、時間は流れる川のようなものではなく、潮の満ち引きのように「区切られた一定の期間」として認識されていたことがわかります。

私たちが時刻を言う際に使う「o’clock」という表現にも面白い歴史があります。これは「of the clock」を省略した形です。時計がまだ一般的ではなかった時代、太陽の位置で時間を測る「日時計」と、機械式の「時計(clock)」では指し示す時間にズレが生じることがありました。そのため、「(日時計ではなく)機械の時計によれば、今は◯時だ」と明確に区別するために使われ始めたのが定着したのです。つまり、「of the clock(o’clock)」は、「時計で測った正確な時間」 を指す言葉だったんです。

また、午前・午後を表す「AM」と「PM」は、英語ではなくラテン語の略称です。AMは「Ante Meridiem(正午前)」、PMは「Post Meridiem(正午後)」を意味します。「Meridiem」は「真ん中の日」、つまり太陽が南中する時間を指します。英語の中にこうしたラテン語がそのまま残っている点に、ヨーロッパの歴史の連続性が感じられますね。

時間に関する慣用句には、その文化の価値観が強く反映されています。最も有名な「Time is money(時は金なり)」は、アメリカ建国の父の一人、ベンジャミン・フランクリンが広めた言葉です。産業革命以降、時間は「消費するもの」や「投資するもの」という、資源としての側面が強調されるようになりました。一方で、暇つぶしをすることを「kill time」と表現するのは、時間が「敵」や「退治すべき対象」のように捉えられているのがユニークな点です。

文法的な使い分けで迷いやすいのが、「on time」と「in time」の違いです。「on time」は「時間通りに」という、一点の時刻を指す正確さを重視する表現です。対して「in time」は「(期限の)時間内に」「間に合って」という、時間の幅を意識した表現になります。この使い分けからも、英語が「点(on)」としての時間と「範囲(in)」としての時間を明確に区別していることが伺えます。

このように、何気なく使っている「time」という言葉には、時計の進化や社会の変化、そして人間が自然をどう区切ってきたかという足跡が刻まれています。英語を通じて時間を見つめ直すと、ただ過ぎ去るだけではない、言葉の深みを感じることができるのではないでしょうか。

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