英語の「祝日(Holiday)」の語源と世界の休み文化

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英語で「祝日」や「休日」を表す際、最もなじみ深い単語は「holiday」ですが、その成り立ちや、国による呼び方の違い、さらにはカレンダーにまつわる面白い歴史が隠されています。

まず「holiday」という単語の語源ですが、これは「holy day(聖なる日)」に由来しています。かつてヨーロッパにおいて、休みの日とは宗教的な行事や祭礼が行われる特別な日を指していました。神聖な日には仕事を休み、神に祈りを捧げたり祝宴を開いたりした習慣が、現在の「休日」という言葉のルーツになったのです。

現代の英語では、地域によって「休み」の呼び方が大きく異なります。アメリカでは、個人の長期休暇のことを主に「vacation」と呼び、「holiday」はクリスマスや感謝祭などの「公的な祝祭日」を指すのが一般的です。一方でイギリスでは、公的な祝日も個人の旅行も一括りに「holiday」と呼ぶ傾向があります。

イギリス特有の面白い表現に「Bank Holiday」という言葉があります。直訳すると「銀行の休日」ですが、これがそのまま「公的な祝日」を意味します。19世紀、銀行が休みになれば経済活動が止まり、結果としてみんなが休めるようになるという仕組みからこの名がつきました。当時の政治家が、労働者がしっかり休めるようにと制定したのが始まりです。

また、特別な記念日やめでたい日のことを英語で「a red-letter day」と呼ぶことがあります。これは、中世の教会カレンダーで、祝日や聖人の記念日が「赤い文字」で記されていたことに由来します。現在でもカレンダーの祝日が赤く塗られているのは、この古い習慣の名残と言えるでしょう。

これに対して、特定の大きな祝日ではないけれど、思いがけず得られた休日のことを「day off」と表現します。日本語の「有給休暇」は「paid leave」や、少しカジュアルに「personal day」と呼ぶこともあります。

さらに、祝日が週末と重なった際に発生する「振替休日」は、英語で「observed holiday(遵守される休日)」と呼ばれます。「カレンダー上は日曜日だけど、月曜日に祝日として扱います」というニュアンスが含まれています。

このように、英語の「祝日」という言葉には、宗教的な敬虔さから銀行のシステム、そしてカレンダーの赤い文字に至るまで、人々の生活と密接に関わってきた歴史が刻まれています。単なるお休みの日としてだけでなく、その言葉の裏にある「聖なる時間」の感覚を知ると、休日が少し違って見えるかもしれません。

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