英語で「カレンダー」はそのまま「calendar」ですが、その成り立ちや月名の由来には、古代ローマの歴史が色濃く反映されています。
まず語源ですが、ラテン語で「月の初日」を意味する「kalendae」に由来します。当時は月の初日が借金の清算日であり、その記録をつける帳簿を指したことが始まりという、意外にも現実的なルーツを持っています。
私たちが使っている12か月の名前も、歴史を知ると非常にユニークです。例えば、1月の「January」は、物事の始まりと終わりを司るローマの神「ヤヌス(Janus)」に由来します。また、7月の「July」はユリウス・カエサル(Julius Caesar)から、8月の「August」は初代ローマ皇帝アウグストゥス(Augustus)の名から取られました。もともと3月(March)から始まっていた暦を書き換えた影響で、9月(September / 語源は「7番目」)以降の数字が2つずつずれているのも、有名な歴史のいたずらです。
日常会話でよく使われる便利な表現に「Mark your calendar」があります。「カレンダーに印をつけておいて」という直訳から転じて、「(忘れないように)予定を空けておいてね」というニュアンスで使われます。重要なイベントやパーティーの招待などで頻繁に耳にするフレーズです。
また、似た言葉に「schedule(スケジュール)」がありますが、使い分けには注意が必要です。「calendar」は月日という枠組みそのものや、長期的な行事の予定表を指すのに対し、「schedule」は個別の作業工程や、より具体的な時間単位の計画を指す傾向があります。ビジネスの場で「Clear my calendar」と言えば、「(他の予定をキャンセルして)時間を空ける」という強い意志を示すことができます。
文法的な特徴としては、「カレンダーで確認する」と言う際、前置詞は「on」を使い、「Check it on the calendar」と表現します。これは、平面的な媒体の上に情報が載っているという認識によるものです。
このように、「カレンダー」は単なる日付の確認ツールではなく、人類が時間をどう整理し、歴史を刻んできたかを物語る記録でもあります。何気なくめくる一枚の暦の裏側に隠された、壮大な物語に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
