英語で「数」はどう表現する?使い方や雑学をまとめて紹介!

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英語で「数」を扱う際、最も基本的な単語は「number」ですが、その桁数や数え方、慣用句に注目すると、英語圏の論理的な思考や歴史的な背景が浮かび上がってきます。

まず、英語で「数字」や「桁」は「digit」と表現します。この言葉の語源は、ラテン語で「指」を意味する「digitus」です。人間が指を使って数を数えていた名残が、現代のデジタル技術の根幹を支える言葉に残っているのは非常に興味深い点です。また、重要な数字である「0(ゼロ)」は、アラビア語で「空っぽ」を意味する「sifr」が語源となっており、英語の「cipher(暗号、計算する)」という言葉の由来にもなっています。

大きな数の数え方には、かつてイギリスとアメリカで大きな違いがありました。例えば「billion」という単語は、現在では世界的に「10億(10の9乗)」を指しますが、かつてのイギリスでは「1兆(10の12乗)」を指していました。この混乱を避けるため、1970年代にイギリスがアメリカ式の数え方に統一したという経緯があります。現在でも古い文献を読む際には、どちらの定義で使われているか注意が必要です。

また、特定の数を指す言葉には歴史や文化が色濃く反映されています。例えば「20」を意味する「score」という単語。リンカーンのゲティスバーグ演説の冒頭「Four score and seven years ago(87年前)」というフレーズで有名ですが、これはかつて羊飼いなどが20ごとに棒に刻み目(score)をつけて数えていた習慣に由来します。また、12を1ユニットとする「dozen(ダース)」は、12が2、3、4、6で割り切れる便利な数字として、商業の現場で重宝されてきた歴史を物語っています。

数を使った慣用句も非常にユニークです。混乱した状態を指して「at sixes and sevens」と言うことがありますが、これは14世紀のロンドンで行われていたサイコロ博打や、商工業者のギルド間の序列争いが語源と言われています。また、振り出しに戻ることを「back to square one」と言いますが、これは昔のラジオのサッカー中継で、ピッチを区切った図の「1番の四角(自陣ゴール前)」にボールが戻る様子を実況したことが始まりだとされています。

文法的な注意点として、具体的な数字を伴う「hundred」や「thousand」は、複数であっても「s」をつけないというルールがあります。「Two hundred people(200人)」といった具合です。しかし、具体的な数を示さず「何百もの~」と漠然とした多さを強調する場合には「hundreds of」と複数形にします。この使い分けも、英語の論理的な性質を表しています。

このように、英語における「数」は単なる記号ではなく、指を使った太古の記憶から、大西洋を挟んだ経済の歴史、そして日常の遊び心までを内包しています。数字の裏側にあるストーリーを知ることで、無機質な計算も少し違った風景に見えてくるかもしれませんね。

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