スポーツの試合結果などでよく耳にする「連敗」。英語でこれを表現する際、最も一般的でネイティブが多用するフレーズは「losing streak」です。
この「streak」という単語、もともとは「筋(すじ)」や「線」、「稲妻」などを意味します。勝ちや負けが記録表の上で一本の線のように続いている様子をイメージすると分かりやすいでしょう。逆に「連勝」の場合は「winning streak」となります。また、単に回数を強調して事務的に伝える場合は、「連続した」という意味を持つ硬い表現の「consecutive losses」や、「背中合わせ」という意味から転じた「back-to-back losses」も使われます。
スポーツの世界では、連敗にまつわる独特な慣用句も数多く存在します。中でもユニークなのが「can’t buy a win」という表現です。直訳すると「勝利を買うことができない」となりますが、これは「どんなにお金を積んでも勝てないくらい、ツキに見放されている」「何をしても勝てない」という絶望的な状況や、チームの不甲斐なさを嘆く際によく使われます。
また、連敗と似た言葉に「slump(スランプ)」がありますが、これは「泥沼にはまる音」や「急落」が語源と言われています。「Losing streak」が単に「負けが続いている結果」を指すのに対し、「Slump」は選手やチームのパフォーマンス自体が低下し、不調の波から抜け出せない「状態」を指すというニュアンスの違いがあります。
文法やコロケーション(語と語の結びつき)で面白いのは、連敗を「止める」時の表現です。英語では「snap a losing streak」という言い回しが好まれます。「snap」は、乾燥した枝などを「ポキっと折る」という動詞です。長く続いた悪い流れ(線)を、力ずくで断ち切るという力強いイメージが込められています。
このように、英語の「連敗」に関する表現は、視覚的なイメージ(線や折る動作)や、勝利への渇望(買えないほどの価値)を反映しています。スポーツニュースで「streak」や「snap」という言葉を聞いたとき、その裏にあるドラマを想像すると、観戦がより一層楽しくなるかもしれません。
