今回のフレーズは「Beat around the bush」です。
「Beat around the bush」は、直訳すると「茂みの周りを叩く」となりますが、実際には「遠回しに言う」という意味になります。
このフレーズは、直接的に言わずに本題を避けたり、話題を間接的に扱ったりする場合に使用されます。また、直接的なコミュニケーションを促す際にも使われます。
例えば、会議や議論の際に余計な話をしている場合に、「Stop beating around the bush and get to the point.(遠回しに話すのをやめて本題に入ってくれ)」というように使われます。また、本題から逸れて話す人に対して、「Quit beating around the bush and just tell me what happened.(遠回しに話すのをやめて、何が起こったのかをただ教えて)」という風に使います。そのほかにも、「Don’t beat around the bush, just tell me what you want.(遠回しに言わずに、何が欲しいか教えて)」というようにも使います。
このフレーズの由来は、中世の狩猟に関連しています。狩猟者たちは獲物を茂みから追い出すために、茂みの周りを叩くことが一般的でした。というのも、狩人たちは危険な動物を避けるために茂みの周囲を叩いていたからです。この行為が、本題や核心を避ける比喩的な意味となりました。前置詞に関して、イギリス英語では「around」が一般的ですが、時間が経つにつれてアメリカ英語では「around」に変化しました。
まとめると、「Beat around the bush」は、文字通り「茂みの周りを叩く」という意味ではなく、遠回しに言うこと、核心を避けること、本題に直接取り組まないことなどを指します。このフレーズを使うことで、話の核心に触れずに回りくどく話す様子を表現することができます。
この「Beat around the bush」を使って、誰かが遠回しに話している場面で活用してみてください。
実際の発音もチェックしてみてください
茂みの周りを叩く。遠回しに言う。
このシリーズでは、さまざまなことわざ・格言・慣用句・イディオムなどを紹介して解説しています。