今回のフレーズは「Beggars can’t be choosers」です。
「Beggars can’t be choosers」は、直訳すると「物乞いは選り好みできない」となりますが、実際には「選択肢がないときは与えられたものを受け入れるしかない」という意味になります。
このフレーズは、何かを受け取る立場にある人は、選択権や選り好みの権利を持っておらず、与えられたものを受け入れるしかないことを表現する際に使われます。つまり、選択肢が限られている状況では、それを受け入れなければならないことを示しています。
例えば、仕事を探しているときに、「This job isn’t perfect, but beggars can’t be choosers.(この仕事は完璧ではないけれど、文句は言えない)」と言うことができます。また、無料で何かを手に入れたときにその品質に不満がある場合にも、「It’s not the best quality, but beggars can’t be choosers.(最高の品質ではないけれど、無料で手に入れたものに文句は言えない)」と言うことができます。
このフレーズの由来は、中世のイングランドにさかのぼり、物乞い(beggars)は自分で選ぶことができず、与えられたものを受け入れるしかなかったことからきています。この表現は、16世紀頃、イギリスの作家であるジョン・ヘイウッド(John Heywood)のことわざ集で最初に記録されたと考えられており、支援や贈り物を受ける際は、批判的になりすぎてはいけないという考えを表しています。
まとめると、「Beggars can’t be choosers」は、文字通り「物乞いは選り好みできない」という意味ですが、選択肢がないときには与えられたものを受け入れるしかないことを指します。また、謙虚さと感謝の重要性も示唆しています。このフレーズを使うことで、何かを受け入れるしかない状況を表現することができます。
この「Beggars can’t be choosers」を使って、選択肢がない状況を説明する場面で活用してみてください。
実際の発音もチェックしてみてください
物乞いは選り好みできない。選択肢がないときは与えられたものを受け入れるしかない
このシリーズでは、さまざまなことわざ・格言・慣用句・イディオムなどを紹介して解説しています。