今回のフレーズは「Even a worm will turn」です。
「Even a worm will turn」は、直訳すると「虫でさえも向きを変える」となりますが、実際には「どんなに弱い者でも、追い詰められれば反撃する」という意味になります。
このフレーズは、普段は大人しく従順な人でも、限度を超えた扱いを受ければ反抗することを表現する際に使われます。
例えば、普段は静かな人が反論した際に、「He’s always been so quiet, but even a worm will turn.(彼はいつもおとなしかったけど、ついに反旗を翻した)」と言うことができます。また、従業員が会社の不当な扱いに抗議したときに、「The employees protested against the unfair treatment. Even a worm will turn.(従業員たちは不当な扱いに抗議した。どんなに弱い者でも、追い詰められれば反撃する)」と言うこともできます。
「Even a worm will turn」の由来は、文字通り、どんなにおとなしい生き物でも追い詰められれば反撃するということからきています。このフレーズは、1546年にイギリスの作家であるジョン・ヘイウッド(John Heywood)が出版したことわざ集で取り上げられました。その後、ウィリアム・シェイクスピアの戯曲『ヘンリー六世 第3部』で引用されたことで広く知られるようになりました。現在でも、抑圧された人々が我慢の限界を超えて立ち上がるというメッセージを伝えるために使われています。つまり、どんな状況でも諦めずに立ち向かうことの大切さを学べるフレーズといえますね。
まとめると、「Even a worm will turn」は、文字通り「虫でさえも向きを変える」という意味ではなく、どんなに弱い者でも、追い詰められれば反撃することを指します。このフレーズを使うことで、人々が追い詰められたときに見せる強さや反抗心を表現することができます。
この「Even a worm will turn」を使って、限界に達した人が立ち上がる場面で活用してみてください。
実際の発音もチェックしてみてください
虫でさえも向きを変える。どんなに弱い者でも、追い詰められれば反撃する。
このシリーズでは、さまざまなことわざ・格言・慣用句・イディオムなどを紹介して解説しています。