なぜ英語は「和訳」すると難しく感じるのか?

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英語の勉強をしていると、「英語はわかるけど、日本語にどう訳したらいいのかわからない」という経験をしたことがありますよね。実はそれ、自然なことなんです。英語と日本語は発想や文の仕組みがとても違うので、単純に一対一で置き換えられるわけでありません。

たとえば英語は「主語+動詞」が基本で、必ず「誰が何をするか」をはっきりさせます。「It is raining.」のように、雨が降っているだけでも形式上「It」という主語を置きます。一方、日本語では「雨が降っている」と言えば十分で、主語がなくても自然に伝わります。こうした構造の違いが、訳すときにギャップになるわけです。

また、英語は「具体的に言う」傾向が強く、日本語は「含みを持たせる」傾向があります。英語の「I like you.」をそのまま「私はあなたが好きです」と訳すと、やや直接的すぎる響きになることがあります。日本語では場面によって「気に入っている」「好意を持っています」と言い換えるほうが自然かもしれません。

さらに、文化や価値観も関係しています。たとえば「privacy」は日本語に訳しにくい言葉の代表です。「プライバシー」とカタカナで使うのが一般的ですが、英語でのニュアンスは「他人に干渉されない権利」「自分の領域を守る感覚」と幅広い意味があります。直訳では足りず、文脈に合わせて意訳する必要があります。

つまり「英語を日本語に訳す」のは、単語の置き換え作業ではなく、発想の橋渡し作業なんですね。だからこそ難しいのですが、その分「どう表現すれば自然かな」と考える過程は、日本語の感覚を磨くチャンスでもあります。

英語を読むとき、「完璧に日本語にしよう」と身構えるよりも、「この場面ではどんな日本語がしっくりくるかな」と柔軟に捉えると、翻訳のハードルが少し下がるかもしれません。

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