空はどの文化でも特別な存在ですが、英語の表現にもたくさん登場します。
たとえば「sky’s the limit」。直訳は「空が限界」ですが、意味は「可能性は無限大」「上限がない」ということ。夢や希望を語るときにぴったりのフレーズです。
一方で「out of the blue」という表現もよく使われます。直訳は「青から」ですが、実際の意味は「思いがけず」「突然に」。雲一つない青空に突然なにかが現れるイメージから生まれました。
似た表現で「once in a blue moon」もあります。これは「ごくまれに」という意味。青い月がほとんど見られないように、めったに起こらないことを指しています。
また「reach for the sky」は「空に手を伸ばせ」、つまり「大きな目標に挑戦しろ」という励ましの言葉。映画や歌にも登場する、力強い響きの表現です。
ちょっとユーモラスなのは「pie in the sky」。これは「実現しそうにない夢物語」という意味。空に浮かぶパイなんておいしそうだけど手に入らない。そんな皮肉が込められています。
空をめぐる英語表現は、希望や驚き、夢や皮肉まで幅広くカバーしています。次に空を見上げるとき、こうしたフレーズを思い出すと、雲や青空の向こうに英語の世界が広がっているように感じられるかもしれませんね。