英語の「water」と「waters」の違いとは?

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英語を学んでいると、「water」は数えられない名詞だと習いますよね。たしかに「I need some water.(水が欲しい)」のように、基本的には液体全体を指すので数えることはできません。ペットボトル1本の水を頼みたいときは「a bottle of water」と容器や単位をつけて表現します。

ところが、英語には「waters」という形もあります。これが出てくると「え、水って数えられるの?」とちょっと不思議に思いますよね。実は「waters」にはいくつかの使い方があります。

まず地理的な意味。「the waters of the Pacific Ocean」と言えば「太平洋の水域」というニュアンスで、単なる液体ではなく「広がる水の領域」を指しています。川や湖、海などの「水域」「水辺」を表すときに複数形がよく使われます。

次に比喩的な表現。「uncharted waters」といえば「未開の領域」「未知の分野」という意味になります。ここでは実際の水ではなく、冒険や探検を連想させるイメージとして「waters」が用いられています。

また、文学的な響きを持たせたいときにも「waters」は好まれます。たとえば「the healing waters of a hot spring」と言うと、単に「温泉の水」ではなく「癒しの力を持った温泉の湯」と、少し特別な感じが出ます。

つまり、「water」は普段使いの「水」、「waters」は「水域」や「比喩的な場面」で登場する表現だと言えます。同じ単語でも形が変わることで、現実からイメージまで幅広い意味を表せるのが英語の面白さですね。

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