「インドネシア語」は英語で「Indonesian」と言います。「I can speak Indonesian.(私はインドネシア語が話せます)」のように使います。「Indonesia」が国名なので、その形容詞形がそのまま言語名になるわけです。
英語では、多くの言語名が国名に「-an」や「-ish」をつけて作られます。たとえば「Japan → Japanese」「Spain → Spanish」「Indonesia → Indonesian」という具合です。ですから、「Indonesian」は「インドネシア語」だけでなく「インドネシア人」「インドネシアの〜」という意味でも使われます。文脈でどれを指すか判断するのがポイントです。
英語とインドネシア語は系統のまったく違う言語ですが、英語学習者にとってインドネシア語は比較的学びやすい言語のひとつとされています。理由は文法がシンプルで、時制の変化がほとんどないからです。たとえば英語では「go」「went」「gone」と動詞が変化しますが、インドネシア語では「pergi(行く)」がそのまま使われ、過去形は「sudah」などの副詞を使って表します。
また、インドネシア語には英語から入った外来語が多くあります。たとえば「televisi(テレビ)」「komputer(コンピューター)」「universitas(大学)」など、発音が少し違うだけで意味はすぐにわかります。逆に、インドネシア語から英語に入った言葉もあります。「batik(バティック)」や「orangutan(オランウータン)」などはその代表です。
「Indonesian」は単に言語を指す言葉ですが、その背景には多様な文化と歴史、そして多言語社会の知恵が詰まっていますね。英語でこの言葉を使うとき、そうした豊かさを少し思い出すのもいいかもしれません。
