「無色」という言葉を英語にすると、文脈によっていくつか表現が変わります。もっとも基本的なのは「colorless」。直訳すると「色がない」という意味で、理科の実験で「a colorless liquid(無色の液体)」のように使われます。理科の教科書や科学的な文章では、この表現がよく出てきます。
ただし、日常会話では「clear」という言葉のほうが自然な場合も多いです。たとえば「water is clear(水は透明だ)」のように、透明であることを伝えるときに使われます。「colorless」だと堅い響きがあり、「clear」のほうが身近に感じられます。
面白いのは、比喩的な使い方です。「colorless personality」と言えば「個性がない、印象に残らない性格」という意味になります。つまり「無色=目立たない」という感覚で使われるわけです。これは日本語でも「無色透明な人柄」と言ったりするのと近いですね。
また、英語では「transparent」も文脈によっては「無色」に近い意味で使われます。これは「透明」というニュアンスが強く、「a transparent glass(透明なガラス)」のように色がないことを表す場合にぴったりです。
このように、「無色」とひとことで言っても、「colorless」「clear」「transparent」といった英語の選び方によって印象が少しずつ変わります。科学的に正確に言いたいのか、日常的に分かりやすく伝えたいのか、それとも比喩的に表現したいのか。場面に合わせて選ぶと良いかもしれませんね。
