日本語と中国語で意味が違う漢字・漢語 50選

漢字

私たちが普段使っている漢字ですが、日本で使われている漢字の約30%は、中国語と違う意味で使われていると言われています。そこで今回は「中国語と日本語で漢字の意味が違う理由」と「中国では通じない日本の漢字」をご紹介します。

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なぜ中国語と日本語で意味が違うのか?

外来語の50%以上は英語に由来する、と言われるほど今では英語が浸透していますが、日本語は歴史的に漢語から多大な数の単語を取り入れて来ました。ところが、日本で現在使われている漢字や漢語の約30%は、中国語とは違う意味で使われているそうです。かなりの数ですよね。

その理由は、①本来とは違う意味で伝わった、②単語の意味が変化した、③日本で新しい漢字・漢語が作られた、という3つの要因に大別できます。

  • 単語が本来とは違う意味で日本に伝わり、定着した。
  • 時間の経過とともに、単語の意味や使い方が変化した。
  • 日本で新たな和製漢字や和製漢語が造語された。

3つ目に挙げた、日本で新たに作られた和製漢字和製漢語は、特に大きな要因です。

和製漢語が増え始めたのは、主に江戸時代からです。日本に伝わった西洋の新しい概念を、日本語に翻訳した頃から増加し始めました。たとえば、杉田玄白や前野良沢などがオランダ語から翻訳した『解体新書』は教科書でもお馴染みですね。

その後、幕末に開国し、欧米列強の最先端の技術や学問を日本に取り入れる過程でも、新しい言葉が造語されました。

もちろん、翻訳されずにカタカナ表記で使われている言葉もあります。いわゆる外来語やカタカナ語ですね。「日本語になった外来語」については下記の記事でまとめています。

日本語になった外来語の語源・由来【まとめ】
この記事は「日本語になった外来語シリーズ」のまとめ記事です。 外来語が日本に入って来た経緯や歴史を…

造語された和製漢語ですが、実は、中国にも逆輸入されています。1900年代の初め頃、来日した中国人留学生が中国へ持ち帰ったのがきっかけでした。詳細は下記の紀要論文が詳しいです。

参照:陳力衛(2012)「和製漢語と中国語」『お茶の水女子大学比較日本学教育研究センター研究年報』(8), p-217-222

中国にも伝わった和製漢語には、次のようなものがあります。

文化、文明、進化、時間、経済、法律、科学、物理、文学、哲学、美術、宗教、集団、革命、自由、思想、理論、意識、感性、現実、主観、客観

この中には、新しく組み合わせたものもあれば、古くから存在する漢語に、新しい意味を追加したものも含まれています。

さて、言語学では「見た目が同じなのに意味が違う言葉」のことを「空似言葉(false friends)」と呼んでいます。漢語だけなく、たとえばアルバイトやコンセントなどの和製外来語も空似言葉の一種です。このような空似言葉は、他の言語の言葉を借用する際によく起こる現象で、意味の違いをもたらす原因の一つになっています。

英語や外国語が通じない原因?空似言葉(false friends)とは
アルバイトやコンセントなどの和製外来語は、英語圏では意味が通じないので空似言葉(false frie…

中国では通じない日本の漢字・漢語一覧

ここでは「日本語と中国語で意味が違う漢字・漢語」を一覧形式で紹介します。中国語を学ぶ際には気をつけたいですね。

 日本語の漢字・漢語中国語での意味
丈夫
老婆
愛人夫、妻
大丈夫男らしい男性
大家みんな
百姓人々、庶民
小人器の小さい人、姑息
人気人間らしさ
ナマズ
暗算悪だくみ
一定必ず
階段段階
顔色
汽車自動車
切手手を切る
工夫時間、暇、努力
怪我私のせい
結束終了
高校大学
合同契約
裁判員審判
算数約束を守る
地道本場の
邪魔悪魔
上手開始する
心中心の中
新聞ニュース
手紙トイレットペーパー
出口輸出
輸入入力
東西
東洋日本
読書勉強
人間世間
歩く、行く
火車汽車
平和穏やか
下手実行する
勉強無理をする、強制
放心安心
麻雀スズメ
迷惑迷い
クッキー
約束束縛
スープ
ベッド
用意意図
来日未来
留守留まって守る
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まとめ

今回は「なぜ漢字の意味が違うのか?」そして「中国では通じない日本の漢字」についてご紹介しました。

中国語を勉強する際には、このような意味の違いには注意が必要です。日本語と中国語の漢字の約30%は違う意味で使われているため、今回紹介したのはあくまで一部にすぎません。そのほかの意味の異なる漢字・漢語については、また機会があれば追記したいと思います。

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