日本語の「後悔する」は、過去の行動や言葉を思い出して「やらなければよかった」「言えばよかった」と感じるときに使います。英語では、この気持ちを表す言葉としていちばん基本なのが「regret(リグレット)」です。
「regret」は動詞としても名詞としても使えます。「I regret what I said(言ったことを後悔している)」や「She has no regrets(彼女には後悔がない)」のように使われます。フォーマルな響きがあり、ビジネスメールなどで「We regret to inform you that…(残念ながらお知らせいたします)」のようにも使われます。この場合の「regret」は「残念に思う」という丁寧な表現です。
もう少し日常的に「後悔する」と言いたい場合は、「I wish I hadn’t ~」という形がよく使われます。たとえば「I wish I hadn’t said that(あんなこと言わなきゃよかった)」や「I wish I had studied harder(もっと勉強しておけばよかった)」のように、「こうしていたら…」という気持ちを込めることができます。この言い方の方が感情が自然に伝わります。
また、「後悔のないように」という前向きな表現は「so that I won’t regret it later」や「no regrets」というフレーズで表せます。たとえば「I want to live with no regrets(後悔のないように生きたい)」という言い方は、とてもよく使われます。
英語では「後悔」は単なる悲しみではなく、「次はどうするか」に意識を向けることが多いのも特徴です。「regret」は過去を見つめる言葉ですが、同時に「もう一度やり直すならどうするか」を考えるきっかけにもなります。
だからこそ、「regret」という言葉には少しの痛みと、同じくらいの希望が混ざっています。英語で「後悔」を表すとき、その両方の気持ちを思い浮かべてみると、より深く伝えられるかもしれませんね。
