日本語の「羨ましい」は、日常会話でよく使う言葉ですよね。英語では、文脈によって言い方を変える必要があります。代表的なのは「jealous」と「envious」ですが、この2つには微妙な違いがあります。
まず「envious」は、「自分にないものを他の人が持っていて、いいなと思う」という意味です。たとえば「I’m envious of your new car(あなたの新しい車が羨ましい)」のように、相手をうらやましく思うけれど、そこに悪意はありません。素直に「いいなあ」と感じるときにぴったりです。
一方「jealous」は、「相手のものを失いたくない」「取られたくない」という気持ちが含まれます。恋愛の場面でよく使われ、「She’s jealous of his female friends(彼女は彼の女友達に嫉妬している)」のように、少しネガティブな感情を伴います。日本語の「嫉妬する」に近いですね。
ただし、カジュアルな会話では「jealous」もポジティブな意味で使われることがあります。たとえば友達が旅行の写真を見せたときに「I’m so jealous!(いいなあ!)」と言えば、素直な羨ましさを表す軽い表現になります。
また、「羨ましいほど上手い」「羨ましい才能がある」と言いたいときは、「I admire your skill」や「You’re lucky!」のように、別の表現に言い換えることもできます。英語では「羨ましい」という感情を直接言うより、「いいね」「すごいね」とポジティブに伝えることも多いです。
つまり、「羨ましい」は英語では気持ちの方向によって言葉を選ぶ必要があります。うらやましさの中にある「憧れ」「嫉妬」「称賛」などのニュアンスを意識して言い換えると、英語でも気持ちがより自然に伝わります。
