日本語でも「シャワーを浴びる」という表現はすっかり定着していますが、もともとは英語の「shower」から来ています。英語の「shower」は名詞としても動詞としても使える便利な単語です。
たとえば、「I take a shower」は「シャワーを浴びます」という意味。「take」は「取る」と訳されがちですが、英語では「お風呂に入る(take a bath)」や「休憩する(take a break)」のように、ある行為をするという意味でよく使われます。「I’m going to take a shower.」と言えば、「ちょっとシャワー浴びてくるね」という自然な表現になります。
動詞として使う場合は「shower」そのものを使って「I shower every morning(毎朝シャワーを浴びます)」のように言えます。こちらは少しフォーマルまたは文章的な響きがあります。
また、「shower」には「雨がぱらつく」という意味もあります。「a rain shower」と言えば「にわか雨」や「小雨」です。「It’s just a shower.」と言うと、「ちょっとした雨だよ」というニュアンスになります。
さらに、「shower」は「贈り物をたくさん渡す」意味にも使われます。「baby shower」や「bridal shower」はその代表で、出産や結婚を祝ってプレゼントを贈るパーティーのこと。直訳すると「赤ちゃん用の贈り物のシャワー」「花嫁へのシャワー」となり、祝福を降り注ぐように与えるという発想が込められています。
こうして見ると、「shower」は単に浴室の設備を指すだけでなく、「水が降り注ぐ」「祝福を注ぐ」といったイメージが広がる言葉です。普段の「take a shower」にも、そんな英語らしい感覚が少し隠れているのかもしれませんね。
