日本語の「郵便」は、英語では主に「mail」と「post」という2つの言葉で表されます。どちらも「手紙」や「郵便物」、「郵便の仕組み」そのものを指すことができますが、使われる地域によって少し違いがあります。
アメリカでは「mail」が一般的です。「I got some mail today(今日は郵便が届いた)」や「send a letter by mail(郵便で手紙を送る)」のように使います。また、郵便受けは「mailbox」、郵便配達員は「mail carrier」や「mailman」と呼ばれます。
一方、イギリスや他の英連邦の国では「post」がよく使われます。「I’ll send it by post(郵便で送ります)」や「the post office(郵便局)」という言い方はイギリス英語の定番です。郵便受けも「postbox」、配達員は「postman」。つまり、「mail」と「post」は同じ意味でも、地域ごとにどちらを使うかが違うのです。
また、ビジネスやオンラインでは「email(電子メール)」という言葉がすっかり定着しました。「e」は「electronic(電子的な)」の略で、「mail(郵便)」にくっついた形です。もともと「mail」は「手紙」そのものを指していましたが、今ではデジタルの世界にも広がっています。
ちなみに、「郵便番号」は「postal code」または「zip code」と言います。「postal code」はイギリスなどで使われ、「zip code」はアメリカ式です。どちらも住所を特定するための番号という点では同じです。
このように、「郵便」を英語で表すときは、国や文脈によって「mail」か「post」かを選ぶのがポイントです。どちらも古くから人と人とをつなぐ言葉であり、今では電子の形でも使われています。時代が変わっても、「届ける」という気持ちは変わらないのかもしれませんね。
