日本語でもすっかり定着している「チャット」という言葉、もともとは英語の「chat」から来ています。「chat」は「おしゃべりする」「気軽に話す」という意味の動詞・名詞で、日常の会話を指すとてもカジュアルな言葉です。
たとえば「Let’s chat!」は「ちょっと話そうよ!」という軽い誘いの表現ですし、「I had a chat with my friend(友達とおしゃべりした)」のように名詞としても使えます。「talk」との違いを挙げると、「chat」はよりリラックスした、短い会話のイメージがあります。「talk」は真面目な話や長めの会話にも使われるので、少し幅が広いんですね。
現代では、インターネットの普及によって「chat」は特にオンラインでの会話を指すことが多くなりました。「chat app(チャットアプリ)」や「group chat(グループチャット)」のように、メッセージをやり取りする形式の会話を意味します。メールよりも短く、リアルタイムに近いやりとりを表す言葉として使われています。
また、「chatbot(チャットボット)」という言葉も一般的になりましたね。これは人間と会話をするように応答するプログラムのことで、カスタマーサポートやAIアシスタントなどに利用されています。
面白いのは、「chat」は「chatter(おしゃべりする)」の略語であり、もともと「鳥がさえずるように軽く話す」というニュアンスを持っていたことです。だからこそ、気軽な会話を指すようになったわけです。
つまり、英語の「chat」は単なるメッセージのやり取りではなく、親しみを込めた会話そのものを表す言葉です。誰かと英語で話すとき、「Let’s have a little chat.」と言えば、堅苦しくなく自然なコミュニケーションの始まりになるのではないでしょうか。
