「雷」は英語で「thunder(サンダー)」と「lightning(ライトニング)」の2つの言葉に分かれます。英語では「音」と「光」をはっきり区別しているのが特徴です。
「thunder」は雷の「ゴロゴロ」という音のことです。「I heard thunder last night(昨夜、雷の音が聞こえた)」のように使います。音にまつわる言葉なので、「clap of thunder(雷鳴)」や「thunderstorm(雷を伴う嵐)」という表現もあります。
一方、「lightning」は稲妻、つまり光のほうを指します。「flash of lightning(稲光)」や「Lightning struck a tree(雷が木に落ちた)」のように使われます。「strike(打つ)」と組み合わせるのが定番です。
この2つを合わせた「thunder and lightning」は、まさに「雷全体」を指す言葉です。ちなみに「Thunderbolt(サンダーボルト)」という単語は「雷光」「雷撃」を意味し、神話やファンタジーの世界では「神の武器」のようなイメージで登場することもあります。
また、「lightning」は比喩としても使われます。「lightning speed」は「電光石火の速さ」、「lightning-fast reaction」は「稲妻のように速い反応」を意味します。反対に、「thunder」は怒りや迫力を表すことがあり、「He thundered at me(彼は私に怒鳴った)」という使い方もできます。
つまり、英語の「雷」は自然現象としてだけでなく、感情や力の象徴としても豊かな表現を持っています。「thunder」と「lightning」を意識して使い分けると、英語がぐっと生き生きして感じられるかもしれませんね。
