「雲」は英語で「cloud」と言います。ごく身近な単語ですが、実は日常の中でも比喩や文化的な意味を多く持っています。
まず基本的な使い方では、「a white cloud(白い雲)」「dark clouds(黒い雲)」のように形や色を表現します。天気予報でもよく「cloudy(曇り)」という形容詞が登場しますね。「It’s cloudy today(今日は曇りです)」のように、天気を伝えるときに欠かせない言葉です。
雲の種類を表す専門的な言葉も英語には多くあります。「cumulus(積雲)」「stratus(層雲)」「cirrus(巻雲)」などはラテン語由来で、気象学では国際的に使われています。たとえば「fluffy cumulus clouds」と言えば、もこもことした夏の雲を指します。
一方で、英語の「cloud」は比喩表現としても豊かです。「under a cloud」と言えば「疑われている」「評判を落としている」という意味になります。また「every cloud has a silver lining」ということわざは、「どんな雲にも銀の縁取りがある」つまり「悪いことにも必ず良い面がある」という前向きな意味です。
さらに現代では、「cloud」はインターネットの世界でも使われるようになりました。「cloud storage(クラウドストレージ)」や「save it to the cloud(クラウドに保存する)」というように、データを空の上にあるような場所に預けるという発想が生まれています。
こうして見ると、「cloud」は自然を描く言葉でありながら、時代や技術、感情の中にも生き続けています。空を見上げて雲を眺めるとき、英語の「cloud」にはどんなイメージが重なるのかを思い浮かべてみるのも楽しいかもしれませんね。
