「乾燥」は英語で「dryness」や「drying」と言いますが、文脈によって使い分けが必要です。日常生活でもよく使う言葉なので、状況に合った表現を覚えておくと便利です。
まず、肌や髪などの「乾燥」を指すときは「dryness」や形容詞の「dry」が使われます。「My skin gets dry in winter(冬は肌が乾燥する)」や「I have dry hair(髪がパサついている)」のように言います。「dryness」は名詞なので、「the dryness of my skin(肌の乾燥)」のようにも使えます。美容関連では「moisture(うるおい)」と対になる言葉です。
一方、空気や気候の乾燥には「dry air」「dry weather」といった表現が自然です。「The air is very dry today(今日は空気がとても乾燥している)」や「I’m not used to the dry climate(この乾燥した気候には慣れていない)」といった言い方をします。
「乾燥させる」という動作を表す場合は動詞「dry」や「dry out」を使います。「Let’s dry the clothes in the sun(服を日光で乾かそう)」や「The soil dried out after the heat wave(熱波のあと、土が乾ききった)」のように使えます。「out」をつけると「完全に乾く」というニュアンスになります。
また、比喩的に「dry」は「冷たい」「味気ない」といった意味でも使われます。「a dry sense of humor(乾いたユーモア)」は、感情をあまり表に出さない皮肉っぽい笑いのことですし、「dry conversation」は退屈で盛り上がらない会話を指すこともあります。
つまり、「dryness」は物理的な乾きだけでなく、感情や雰囲気にも広がる表現です。英語では「dry」という一語に多くの意味が込められているので、状況に合わせて柔軟に使えると、より自然な英語になります。
