日本語の「祭り」は、地域の伝統行事から音楽フェスまで幅広く使われます。英語では状況に応じていくつか言い方がありますが、いちばん基本的なのは「festival(フェスティバル)」です。
「festival」は、宗教的・文化的な行事から、季節のイベントや音楽フェスまでを指します。「a summer festival(夏祭り)」「music festival(音楽祭)」「harvest festival(収穫祭)」など、使える範囲がとても広い言葉です。日本の「花火大会」も「fireworks festival」と言えば伝わります。
もう少しカジュアルに、人が集まって楽しむ雰囲気を強調したいときは「fair(フェア)」もよく使われます。「school fair(学校祭)」や「food fair(食のイベント)」などがその例です。屋台やゲームが並ぶような賑やかなイメージにぴったりです。
また、伝統的な宗教行事に近い祭りなら「celebration」や「ceremony」が合う場合もあります。たとえば「a religious celebration(宗教的なお祭り)」や「a ceremony to honor the gods(神々をたたえる儀式)」のように表現できます。
ちなみに、「祭り」の雰囲気を形容詞的に表したいときは「festive」という言葉が便利です。「The town was in a festive mood(町全体が祭りのような雰囲気だった)」というように使います。
日本の「祭り(matsuri)」という言葉は、近年ではそのまま英語でも通じるようになっています。特に「Gion Matsuri(祇園祭)」や「Nebuta Matsuri(ねぶた祭)」など、有名な伝統行事は固有名詞として世界でも知られています。
つまり、「festival」は英語での基本形ですが、その背景や雰囲気によって「fair」「celebration」「matsuri」などを使い分けるのが自然です。英語でも「祭り」は「人が集まり、楽しみ、祈る時間」。国が違っても、その心は共通しているのかもしれませんね。
