「氷河」は英語で「glacier(グレーシア)」と言います。地球の寒い地域で、長い時間をかけて雪が積もり、圧縮されてできた巨大な氷の塊のことです。発音はイギリス英語で「グラシア」、アメリカ英語では「グレーシア」と読み方が少し違います。
氷河はただの「大きな氷」ではなく、ゆっくりと流れ動いているのが特徴です。そのため「moving river of ice(動く氷の川)」と説明されることもあります。「The glacier is melting(その氷河が溶けている)」という表現は、地球温暖化のニュースなどでよく目にします。
氷河に関する英単語にはほかにもいくつかあります。「glacial」は形容詞で、「氷河の」「氷のように冷たい」という意味です。「glacial period(氷河期)」や「glacial look(冷たい視線)」のように使われます。さらに「ice cap(氷床)」や「iceberg(氷山)」も関連語ですが、「iceberg」は海に浮かぶ氷の塊で、氷河が海に流れ込んで割れたものを指します。
「glacier」という言葉には、自然の時間の長さやスケールの大きさを感じさせる響きがあります。実際、氷河が動く速度はとてもゆっくりで、1日に数センチから数メートルほど。しかし、その力は圧倒的で、山を削り谷を作るほどです。
英語では、この壮大さを比喩として使うこともあります。「glacial pace(氷河のように遅いペース)」といえば、何かがものすごくゆっくり進むことを意味します。
「glacier」は自然現象を表す科学的な言葉であると同時に、英語では時間や変化の象徴としても使われます。言葉を通して自然のスケールを感じ取れるのも、英語の面白さのひとつかもしれませんね。
