英語で「秘密」は何て言う?「秘密」にまつわる意外な語源と慣用句

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英語で「秘密」を意味する最も一般的な単語は「secret」ですが、その語源や派生した表現を探ると、情報を「分ける」という人間の根源的な行動や、ユーモラスな比喩表現が見えてきます。

まず「secret」という単語の語源ですが、これはラテン語で「切り離す」を意味する「secernere」に由来しています。もともとは「みんなが知っている共有の情報」から「特定の人のみに切り離された情報」へと区別することを指していました。つまり、秘密とは「隠すもの」であると同時に、「選ばれた人だけが持つ特別なもの」というニュアンスが含まれているのです。

英語には「秘密」を意味する類義語がいくつかありますが、文脈によって使い分けられます。「confidential」はビジネスや法律の場で使われる「機密」を指し、信頼関係(confidence)に基づいた情報の保護を強調します。一方、「covert」は軍事作戦やスパイ活動などの「隠密な」行動に使われ、物理的に隠されている状態を指すことが多いです。

面白いのは、「秘密を漏らす」という状況を表す英語の慣用句です。特によく使われるのが「let the cat out of the bag(袋から猫を出す)」という表現です。これは中世の市場で、高価な子豚を買ったつもりが、袋を開けたら安い猫が入っていた(騙そうとしていた悪事が露呈した)という逸話が由来とされています。現代では、不注意で秘密を漏らしてしまった際によく使われます。

もう一つ、食べ物を使った表現に「spill the beans(豆をこぼす)」があります。これも「秘密をぶちまける」という意味ですが、古代ギリシャの選挙で、白い豆と黒い豆を使って投票を行い、その結果が入った容器をひっくり返して公開したことが語源と言われています。

また、少し怖い表現に「skeleton in the closet(クローゼットの中の骸骨)」があります。これは、どの家庭にも外部には知られたくない「恥ずべき秘密」や「隠しておきたい過去」があることを象徴しています。家の中に骸骨が隠されているような、重い秘密を指す際に使われます。

日常会話で「これは秘密だよ」と伝えたい時は、「Keep it under your hat(帽子の下に隠しておいて)」という粋な言い方もあります。自分の頭の中(帽子の下)だけに留めておいてほしい、という比喩です。

このように、英語における「秘密」の表現は、単に情報を隠すだけでなく、袋の中の猫やクローゼットの骸骨など、視覚的でユニークなイメージと結びついています。単語の背景を知ることで、誰かと「秘密」を共有する際の声のトーンも少し変わって聞こえるかもしれません。

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