日々耳にする「news(ニュース)」。英語でも非常によく使われる基本単語ですが、実は文法的な扱いが特殊であったり、語源にまつわる有名な都市伝説があったりと、知ってみると面白い発見がたくさんあります。
まず、文法面で最も注意が必要なのが、「news」は「不可算名詞(数えられない名詞)」であるという点です。語尾に「s」がついているため複数形に見えますが、単数として扱われます。例えば「そのニュースは驚きだ」と言うときは「The news is surprising.」となり、複数形の「are」は使いません。また、「一つのニュース」と言いたい場合も「a news」とは言えず、「a piece of news」や「an item of news」と表現するのがルールです。
「news」の語源については、英語圏でも広く知られている有名な「俗説」があります。それは、方角を表すNorth(北)、East(東)、West(西)、South(南)の頭文字を組み合わせたものだという説です。「四方八方から集まってきた情報」という意味で非常に説得力がありますが、実はこれは後付けの理由(バクロニム)です。本来の由来はシンプルで、形容詞の「new(新しい)」が名詞化したもので、「新しい出来事」の複数形として定着したのが定説です。
ニュースにまつわる慣用句も、日常会話で頻繁に登場します。最も有名なのは「No news is good news.(便りがないのは良い便り)」でしょう。何も知らせがないということは、悪いことも起きていない証拠だという前向きな格言です。また、意外な事実を知らされた時に使う「That’s news to me!」という表現もあります。直訳すると「それは私にとってニュースだ」となりますが、実際には「それは初耳だ!」「全然知らなかった」という驚きを伝えるフレーズとして定着しています。
速報を指す「breaking news」という言葉もよく目にします。これは「進行中の重要なニュースが、予定されていた番組枠を壊して(break)割り込んでくる」という状況に由来しています。情報の鮮度を重視する、躍動感のある表現ですね。
このように、当たり前のように使っている「news」という言葉には、文法的な個性や歴史的なエピソードが詰まっています。言葉の成り立ちやルールを知ることで、ニュース番組や記事の見え方が少し変わってくるかもしれません。
