このシリーズでは、英語のことわざ・格言・慣用句などを解説しています
今回のフレーズは「Speak of the devil」です。
「Speak of the devil」は、直訳すると「悪魔の話をする」となりますが、実際には「噂をすれば影がさす」という意味になります。
このフレーズは、ちょうど話題にしていた人が偶然その場に現れたときに使われます。
例えば、ある人物について話している最中に、その人が突然現れたときに、「Speak of the devil, and he appears.(噂をすれば彼がやって来た)」と言うことができます。また、会話中に話題に上った同僚がオフィスに入ってきたときに、「Speak of the devil! We were just talking about you.(噂をすれば影がさす!ちょうどあなたの話をしていたところだよ)」と言うこともできます。
このフレーズの由来は、中世ヨーロッパにまでさかのぼります。当時、人々は悪魔について話すと本当に悪魔が現れると信じていました。そのため、悪魔の話を避けるようにしていたのです。この表現は16世紀頃からイギリスで使われ始めましたが、その後、より軽いニュアンスで誰かが出現することを指す表現として一般的に広まりました。
まとめると、「Speak of the devil」は、文字通り「悪魔の話をする」という意味ではなく、ちょうど話題にしていた人が現れることを指します。このフレーズを使うことで、偶然の一致や驚きを表現することができます。
この「Speak of the devil」を使って、誰かがちょうど話題になった瞬間に現れたときに活用してみてください。
実際の発音もチェックしてみてください
Speak of the devil.
噂をすれば影がさす。
噂をすれば影がさす。
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