今回のフレーズは「Wild goose chase」です。
「Wild goose chase」は、直訳すると「野生のガチョウを追いかける」となりますが、実際には「無駄な追跡」「無駄な努力」という意味になります。
このフレーズは、何かを追い求めているが最終的には何も手に入らない、または目的を果たせない状況を指します。
例えば、見つけることが難しい物を探しているときに、「Looking for my lost keys in this huge park is like a wild goose chase.(この広い公園で失くした鍵を探すのは無駄な努力だ)」と言うことができます。また、「Trying to negotiate with that unreasonable client was just a wild goose chase.(あの理不尽なクライアントとの交渉は無駄な追いかけっこだった)」と言うこともができます。
「Wild goose chase」の由来は、文字通り、野生のガチョウを追いかけることが難しいことからきています。野生のガチョウは空を自由に飛び回り、捕まえるのが非常に難しいため、何かを追い求めていても手に入らない追跡を指すようになりました。初出はシェイクスピアの『ロミオとジュリエット』とされています。
まとめると、「Wild goose chase」は、文字通り「野生のガチョウを追いかける」という意味ではなく、無駄な追跡や無益な努力を指します。このフレーズを使うことで、成果が見込めない無駄な行動を表現することができます。
この「Wild goose chase」を使って、無駄な努力や無益な行動を指摘する場面で活用してみてください。
実際の発音もチェックしてみてください
無駄な追跡。無駄な努力。
このシリーズでは、さまざまなことわざ・格言・慣用句・イディオムなどを紹介して解説しています。