今回のフレーズは「Out of the frying pan and into the fire」です。
「Out of the frying pan and into the fire」は、直訳すると「フライパンから火の中へ」となりますが、実際には「一難去ってまた一難」という意味になります。
このフレーズは、ある困難な状況から逃れたと思ったら、さらに悪い状況に陥ることを表現する際に使われます。
例えば、新しい仕事がさらに厳しい場合に、「I thought the new job would be easier, but it’s out of the frying pan and into the fire.(新しい仕事が楽になると思ったが、一難去ってまた一難だった)」と言うことができます。また、問題を解決しようとして別の問題を引き起こした場合に、「Trying to solve this issue only led to more problems—out of the frying pan and into the fire.(この問題を解決しようとしたら、さらに多くの問題が発生した。一難去ってまた一難だ)」と言うこともできます。
「Out of the frying pan and into the fire」は、古代ギリシャのことわざに由来します。具体的には、野ウサギが犬から逃れようとして海に飛び込み、結局海の怪物に捕まるという寓話が元になっています。後にラテン語などほかの言語にも伝わりましたが、英語では16世紀にトマス・モアが用いたことで広まりました。
まとめると、「Out of the frying pan and into the fire」は、文字通り「フライパンから火の中へ」という意味ではなく、困難な状況からさらに悪い状況に陥ることを指します。このフレーズを使うことで、状況が悪化することを効果的に表現することができます。
この「Out of the frying pan and into the fire」を使って、一難去ってまた一難という状況を表現する場面で活用してみてください。
実際の発音もチェックしてみてください
一難去ってまた一難。
このシリーズでは、さまざまなことわざ・格言・慣用句・イディオムなどを紹介して解説しています。