今回のフレーズは「A miss is as good as a mile」です。
「A miss is as good as a mile」は、直訳すると「失敗は1マイルと同じ」となりますが、実際には「失敗は失敗」「五十歩百歩」「大同小異」という意味になります。
このフレーズは、たとえ成功まで僅かであっても、達成できなければ失敗は失敗であることを強調する際に使われます。
例えば、試験で合格点に1点足りなかった場合、「I missed passing the exam by just one point, but a miss is as good as a mile.(試験にあと1点で合格できなかったけど、失敗は失敗だ)」と言うことができます。また、スポーツの試合で僅差で負けた場合、「We lost the game by just one point, but a miss is as good as a mile.(たった1点差で試合に負けたけど、負けは負けだ)」と言うこともできます。
「A miss is as good as a mile」の由来は、17世紀にイングランドの歴史学者であるウィリアム・キャムデン (William Camden)が初めて使用したとされています。本来のフレーズは「An ynche in a misse is as good as an ell.(1インチのミスも1エルのミスと同じ)」であり、「mile(マイル)」ではなく、イギリスの古い長さの単位である「ell(エル)」が使われていました。18世紀頃のアメリカでmileが使われたフレーズが広まり、そちらが一般的になりました。
まとめると、「A miss is as good as a mile」は、文字通り「失敗は1マイルと同じ」という意味ではなく、少しの差であっても失敗は失敗であることを指します。このフレーズを使うことで、たとえで僅かであっても、成功しなかった事実を強調することができます。
この「A miss is as good as a mile」を使って、わずかな差で失敗したときにその事実を表現する場面で活用してみてください。
実際の発音もチェックしてみてください
失敗は失敗。五十歩百歩。大同小異。
このシリーズでは、さまざまなことわざ・格言・慣用句・イディオムなどを紹介して解説しています。