今回のフレーズは「Absence makes the heart grow fonder」です。
「Absence makes the heart grow fonder」は、直訳すると「不在は心をより愛情深くさせる」となりますが、実際には、「離れることで愛情が深まる」「遠くにいると恋しくなる」という意味になります。
このフレーズは、大切な人や物から離れることで、その価値や重要性を再認識し、より強く愛するようになることを表現しています。
例えば、遠距離恋愛をしているカップルが「Being apart has made us appreciate each other more. Absence makes the heart grow fonder.(離れていることでお互いの大切さが分かった。離れていると愛情が深まる)」と言うことができます。また、長い間家を離れているときに「I didn’t realize how much I loved my hometown until I moved away. Absence makes the heart grow fonder.(故郷を離れて初めて、どれだけ故郷を愛していたか気づいた。離れることで愛情が深まるんだ)」と言うこともできます。
「Absence makes the heart grow fonder」の由来には諸説ありますが、一説には、ローマの詩人セクストゥス・プロペルティウスがラテン語で述べた言葉が初出と考えられています。この概念は、何世紀にもわたってさまざまな形で表現されてきましたが、19世紀のイギリスの詩人トーマス・ヘインズ・ベイリー(Thomas Haynes Bayly)によって一般的になり、現代の形が定着したとされています。
まとめると、「Absence makes the heart grow fonder」は、文字通り「不在は心をより愛情深くさせる」という意味ではなく、離れていることで愛情が深まることを指します。このフレーズを使うことで、大切な人や物から離れることの影響を温かく表現することができます。
この「Absence makes the heart grow fonder」を使って、離れていることで愛情が深まる場面で活用してみてください。
実際の発音もチェックしてみてください
不在は心をより愛情深くさせる。
このシリーズでは、さまざまなことわざ・格言・慣用句・イディオムなどを紹介して解説しています。