今回のフレーズは「April showers bring forth May flowers」です。
「April showers bring forth May flowers」は、直訳すると「4月の雨が5月の花をもたらす」となりますが、実際には「悪いことの後には良いことがある」という意味になります。
このフレーズは、困難な出来事の後には、良いことが訪れるという前向きなメッセージを表現しています。
例えば、困難なプロジェクトが終わった後に素晴らしい成果を得た場合、「Our hard work will pay off in the end. Remember, April showers bring forth May flowers.(私たちの努力は最後には報われるよ。4月の雨が5月の花を連れてくることを忘れないで)」と言うことができます。
また、厳しい試練に直面した際に、「The challenges we face now will lead to better times. April showers bring forth May flowers.(今直面している困難は良い時期へと導いてくれるよ。4月の雨が5月の花をもたらすんだ)」と言うことができます。
「April showers bring forth May flowers」は、4月に雨が多くて5月に花が咲くことが多いイギリスで生まれたことわざです。具体的な由来は、イギリスの詩人であるトーマス・タッサーの1557年の著書『A Hundred Good Points of Husbandr』にあり、もともとは「Sweet April showers, Do spring May flowers(4月の優しい雨が5月の花を咲かせる)」というフレーズでした。また、14世紀後半のジェフリー・チョーサーも、著書『カンタベリー物語』で4月の雨が花に与える良い影響に触れています。より詳細な言い回しである、「March winds and April showers bring forth May flowers.(3月の風と4月の雨が5月の花を運んでくる)」というフレーズも使われています。
まとめると、「April showers bring forth May flowers」は、文字通り「4月の雨が5月の花をもたらす」という意味ですが、困難や試練が後に良い結果を生むことを指します。このフレーズを使うことで、困難な状況にいる人に対して希望や励ましを伝えることができます。
この「April showers bring forth May flowers」を使って、困難な状況を乗り越えた後の希望や成功を表現する場面で活用してみてください。
実際の発音もチェックしてみてください
4月の雨が5月の花をもたらす。
このシリーズでは、さまざまなことわざ・格言・慣用句・イディオムなどを紹介して解説しています。