今回のフレーズは「Familiarity breeds contempt」です。
「Familiarity breeds contempt」は、直訳すると「親しさは軽蔑を生む」となりますが、実際には「親しみすぎると相手を軽視するようになる」という意味になります。
このフレーズは、親しい関係が長く続くと、互いの欠点が目立ちやすくなり、結果として軽視したり嫌悪感を抱いたりすることを表現しています。
例えば、最初だけ良い関係だった場合に、「They used to get along well, but now familiarity breeds contempt.(彼らは以前は仲が良かったが、今では親しさが軽蔑を生んでいる)」と言うことができます。また、家族や親しい友人の間でも、「Living together for so long, they started to find faults in each other. Familiarity breeds contempt.(長く一緒に住んでいるうちに、お互いの欠点を見つけ始めた。親しさは軽蔑を生む)」と言うこともできます。
このフレーズの起源は古く、紀元前1世紀のラテン語の格言「Familiaritas parit contemptum」にさかのぼります。 この表現は、古代ローマの作家プブリリウス・シュルス(Publilius Syrus )が使用したと考えられています。英語では14世紀頃、ジェフリー・チョーサーが『メリベ物語(Tale of Melibee)』の中で初めて用いたことで広まりました。長い間一緒にいると不満が生じるという考えは、古代から現代まで広く共有されてきたようです。
まとめると、「Familiarity breeds contempt」は、文字通り「親しさは軽蔑を生む」という意味で、親しい関係が続くと、相手を軽視するようになることを指します。このフレーズを使うことで、親密な関係がもたらす潜在的なリスクを表現することができます。
この「Familiarity breeds contempt」を使って、親しい関係における注意点を表現する場面で活用してみてください。
実際の発音もチェックしてみてください
親しさは軽蔑を生む
このシリーズでは、さまざまなことわざ・格言・慣用句・イディオムなどを紹介して解説しています。