今回のフレーズは「Fight fire with fire」です。
「Fight fire with fire」は、直訳すると「火に火で対抗する」となりますが、実際には「同じ手段や方法で対抗する」という意味になります。
このフレーズは、相手の攻撃や手段に対して、同じような方法で対抗することを表現する際に使われます。
例えば、競争相手が攻撃的なマーケティング戦略を取っている場合、「We need to fight fire with fire and launch our own aggressive campaign.(我々も同じ手段で対抗し、攻撃的なキャンペーンを展開する必要がある)」と言うことができます。また、相手が特定の戦術を使っている場合、「If they keep using that strategy, we’ll fight fire with fire and use it too.(彼らがその戦術を使い続けるなら、こちらも同じ戦術で対抗しよう)」と言うこともできます。
「Fight fire with fire」の由来は、実際の火災対策からきています。昔、山火事や森林火災が広がるのを防ぐために、消防士は意図的に小さな火を放ち、火の燃料になるものを奪うという方法を取っていました。つまり、火を消すために火を使うという逆転の発想がこの慣用句の背景にあります。その後、この消火方法から転じて、同じような手段で対抗するという意味で使われるようになりました。類似の表現はほかにもみられ、ウィリアム・シェイクスピアは戯曲『ジョン王(King John)』で「be fire with fire」という表現を用いています。また、日本語の「毒を以て毒を制す」も同様の意味を表しています。
まとめると、「Fight fire with fire」は、文字通り「火に火で対抗する」という意味ですが、同じ手段で対抗することを指します。このフレーズを使うことで、相手と同じ方法で反撃することを表現することができます。
この「Fight fire with fire」を使って、同じ手段で立ち向かう場面で活用してみてください。
実際の発音もチェックしてみてください
火に火で対抗する。
このシリーズでは、さまざまなことわざ・格言・慣用句・イディオムなどを紹介して解説しています。